天保院京花の葬送 ~フューネラル・マーチ~
探偵・日暮旅人シリーズの山口幸三郎さんの作品です。
日暮旅人シリーズとはちょっと違う感じのミステリーです。
喪服の女子高生・京花がおかしな奴らと事件に挑む、不可思議ミステリ!との帯に興味が湧きました。
そして買いました。
物語は天保院京花の紹介から始まります。
天保院京花は俗に言う第六感が備わっています。
そして幽霊が見えるのです。
ですが、京花にとっては幽霊は煩わしいモノ。
もっと煩わしいのは人間。
恐いモノが苦手な私としては最初の幽霊で心が折れかかりましたが、もっと煩わしいモノは人間という言葉の理由が知りたくて読みました。
霊感女子高生の京花、トラブルメーカー
な元女装少年の人理。不良出身の熱血刑事・竜弥、麗しきナルシスト霊能力者の行幸。この四人が織り成す物語。
一人一人の物語があって、それがどこかでリンクしていて読んでいて謎が謎をよびました。
読んでいて飽きないけど、一気に読まないと物語のリンク部分に気付けないような感じです。