鎌倉ごちそう迷路
鎌倉へは行ったことないのですが、なんとなくのイメージとごちそうという言葉で読もうと決めた一冊です。
心を癒す最高のごはんをあなたへ。という帯と江ノ電の表紙が綺麗です。
五嶋りっかさんの作品です。
ある日リストラされてしまった主人公。
職はなくてもお腹は空くということで住んでいる鎌倉の町を散策することにしたのですが。
トンビにバインミーをさらわれる。
泣きっ面に蜂状態なのですが、救いの神が現れる。
出てくる人物がなんとなくわかる悩みを抱えていて、その悩みの迷路に閉じ込められているようでした。
その悩みを最高のごはんで癒す所で、私のお腹も空くという完璧な布陣。
出てくる料理が美味しそうな描写なんですよ。
そりゃお腹も空きますよ。
個人的に2話目の結末がどうなったのかが気になります。
想像力を働かせすぎていくつもの結末が出てきたわけですが、どうしましょう?
鎌倉も江ノ電も映像でしか見たことがないので想像力を働かせるしかなかったわけですが、観光地のちょっと入った所にこんな素敵なお店があるなら覗いてみたいなぁ。
むしろ食べに行きたいです。
夜と会う。 放課後の僕と廃墟の死神
悩める夜は死神に会いましょうとの帯。
そして表紙の何とも言えない物悲しさ。
危うく通りすぎるところでした。
蒼月海里さんの作品です。
まだ海底、地底シリーズは読んでないけど、夜の世界に突入です。
世界はなんて窮屈なんだ。
悩める人の夜の世界。
読んでいて、あれ?悩める私にはなぜこの世界が来ないのか?と思うくらい引き込まれました。
引き込まれた結果、2日間読み返していました。
切ないけど、優しい気持ちになれる蒼月海里さんの作品はやはり好きです。
そして巻末のこぼれ話が本編とはうってかわって面白くて笑いました。
私はまず何に悩んでいるかを探すことからスタートしたいと思います。
思い出の品、売ります買います 九十九古物商店
最近殺伐としているような気がしたので、表紙の浴衣の似合う美人さんに惹かれて読もうと思いました。
皆藤黒助さんの作品です。
カドフェスの時に買ったのでブックカバーがついてきたんですよ。
いつもはカバーつけないんですがなんとなくカバーつけたら表紙の美人さんが見れなくなってしまったという残念な事態に陥りました。
主人公は百貨店の販売員。それはもうもの凄い売上を出しているという人物。
そんな主人公がどの様に古物商店に関わってくるのか?
そしてどんな事が主人公に待ち受けているのか?
読んでいて思ったのが、子供の頃から大事にしていたモノがあったかなと。
そういえば子供の頃からお昼寝の時に使っていた小さな毛布は父親が何故か膝掛けにしているなとか。
あれ?私のモノだったよね?と思うモノばかりで実際に大事にしているモノはあったのだろうか?と自問自答しています。
大事に使っていれば、モノも気持ちに応えてくれるのかと。
そして結末にはこれ知ってるよ!というのが出てきて思わずニヤリとしましたね。
実際は関係のない作品に出てきたのですか、何だか一人で喜ぶというそんな感じ。
その後が気になるので是非とも続編を私に下さい。
読んだ後には爽やかな気持ちになれますよ。
妖奇庵夜話 花闇の来訪者
妖奇庵夜話シリーズの最新作です。
変換で妖奇庵のきの字が出てこないのが悲しい今日この頃です。
王へんに奇なのになぜ変換で出ないのか不思議です。
榎田ユウリさんの作品です。
前作からまたマメくんが成長しているようです。
本来の歳が21才くらいとのことなので成長しているという表現が合っているのかわかりませんが。
とにかくマメくんが成長するというだけで何だか嬉しくなります。
マメくんの新たな出会いや脇坂くんの新たな一面やたくさんの初めてが見れました。
そして事件が起きるわけですが。
当然書きませんよ?
ただラストに出てきた善意の行動が最悪の結末を迎えるという台詞には考えさせられるものがありました。
ただそればかりに囚われてしまったら、何も行動出来なくなると思います。
すごく難しい問題ですね。
初回限定版にはコミックペーパーがついていて、思わずニヤニヤさせてもらえますよ。
東京バルがゆく 不思議な相棒と美味しさの秘密
移動式バルってやっぱり気になりますよね。
お弁当のパエリアとか美味しそうです。
似鳥航一さんの作品です。
前作に引き続き美味しそうな料理が出てきますよ!
個人的には完熟トマトの冷製スープが食べてみたいです。
どんな人にも夢はあって、それが最初と違った形になったとしても夢は持ち続けていいんだなと。
そんな夢の形が出てくるお話です。
トマトの冷製スープが食べてみたいけど、話の内容だと牛肉の赤ワイン煮込みが好きです。
当然書きませんよ?
その話の中に出てくる人がお気に入りなのです。
誰とは書きませんよ?
そして相棒にも救いがやってきて良かったなと思う反面、これでこのシリーズは終わってしまうのか?という不安いっぱいです。
是非とももっとたくさんの料理を読ませて欲しいです。