ゆきうさぎのお品書き 熱々おでんと雪見酒
今作も表紙が美味しそうです。湯気が立ちのぼるおでんを食べるか迷うほどです。
本の帯にあるあなたの食欲をそそる一品、ここにありますが本当に偽りなしです。
小湊悠貴さんの作品です。
今作も心温まるお話で、思わずホロリと涙しました。
家族、親子、親友。
沢山の関わりがある世界ですれ違ったりすることもあると思います。
自分が許せなくなったり、相手が許せなくなったり。
そんな時に固まってしまった心を優しくほどいてしまう店主の料理の数々。
どれも美味しそうでした。
読んでてお腹が空きました。
どのお話も好きですが、一番心に響いたのは一話目ですね。
自分自身に重なる部分あったりしたので、己を省みるキッカケになりました。
ゆきうさぎの名前の由来だったり、店主の昔話だったり、ゆきうさぎの物語が垣間見れて、
さらに優しい気持ちになりました。
そして今作でも武蔵と虎次郎は大活躍ですよ。
それだけで幸せになれました。