和雑貨うなゐ堂の友戯帳
ぐーたら陰陽師×引きこもり式神×薄幸少女の本の帯の何処かに惹かれて読みました。
どこに惹かれたかというとぐーたらと引きこもりですね!
真鍋卓さんの作品です。
薄幸少女が思ってたよりずっと薄幸でした。
彼女の身の上話を聞くたびに何だか涙が出てきそうでした。
泣いたら薄幸少女に怒られるので泣きませんが。
そしてぐーたら陰陽師は予想を遥かに上回るぐーたらっぷり。
隙あらば寝ます。
気力吸収系クッションと仲良しです。
引きこもり式神は料理は上手。なのに後片付けが合成洗剤という現代の品物によって阻まれています。
理由があって引きこもりなのですが、それを遺憾なく発揮して通販にて半端ない買い物をするという。
この3人が主として織り成す物語。
泣いちゃいけないけど薄幸少女で笑ってしまったり、ぐーたら陰陽師がその能力を余すところなく発揮したり、引きこもり式神のお料理の美味しそうな描写にやられたりと。
楽しく読めました。
そして少しだけ強度玩具に興味を持ってしまった!
いろいろ地方によって様々なモノがありますが、由来を調べるのも楽しいと思います。
胃カメラ大騒動
胃カメラ恐い!と思いながらも検査の日はやって来る。
私の行った病院では、午前中に胃カメラを受ける人は前日午後8時までに食事を済ませる。水、お茶は飲んでも良し。
午後から受ける人は昼食を食べないそうです。
私は午前中だったので、前日午後8時までに食事を済ませましたよ。
暴食しましたね。きっとお腹が空くと思って。
当然検査までにお腹が空いてのたうち回ってました。
そして検査当日。
検査前にまず胃の中の泡を消すという謎の薬を飲みます。
味は最初は少し甘さを感じましたが、後味は激マズです。
そしてしばらく時間をおいて、喉の麻酔の薬を飲みます。
後味激マズの後なので何がきても恐くない!
いよいよ胃カメラ本番です。
喉の麻酔が効いているので出てくるものは我慢しないでね。と言われた結果、ヨダレ垂れ流しでした。
あとはまな板の鯉状態でされるがまま胃の中を見られました。
キャスター探偵 愛優一郎の友情
金曜23時20分の男が甘く華麗に謎を解く。
前作が面白かったのでまた読もうとしましたよ。
愁堂れなさんの作品です。
今回は週末深夜の恋人vs憧れの人、初恋の人ですよ。
憧れの人って月日が経つ毎にどんどん綺麗な思いでの人になってくんですよね。
その憧れの人を思う竹之内くんの気持ちはよくわかります。
そして初恋の人は思い出以上に美化されすぎてもう神になってますよ。
神なのでもし会う機会があっても無理そうなコミュ障全開になりそうです。
完全に本編から逸脱してますが、憧れの人や初恋の人を思い浮かべながら読むとさらに楽しめるような気がします。
京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし
仕事&結婚を失った挫折系女子と怪しい狐のやけっぱち生活という本の帯。
決して体調を崩してやけっぱちに惹かれたわけではありませんよ。
表紙の町屋の絵の柔らかさに惹かれたんですよ!
柏てんさんの作品です。
怪しいあやかしの狐の愛らしさ。
例え主人公に何を言われても慕う姿の可愛らしさがたまらなかったです。
主人公も決して邪険に扱ってるわけではなく、どう接していいのかわからないところもまた接していくうちに変わっていく姿も良かったです。
そして町屋の持ち主、甘味大好きな大学生。
彼の印象が甘味大好きな所しか残らなくてなんか残念です。
でも選ぶ甘味は美味しそうでした。
京都の町屋を見に行ってみたいなぁ。
伏見稲荷を散策したいなぁと思わせてくれる作品でした。
もちろん甘味処も制覇したいです。
宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット
うかつ系熱血漢の主人公がリチャードに感動の再会をもたらす。
そんなお話です。
リチャードの過去がこれでもかっ!というくらい書いてあります。
辻村七子さんの作品です。
誰しも完璧な人はいないけれど、こうやって美貌と教養などが磨かれていったのか。
シャウル師匠の原石と言う言葉がピッタリ当てはまるくらいです。
うかつ系熱血漢の主人公の就活は上手くいくんでしょうか?
このシリーズを通して多分主人公の名前を出したことがないんですよね。
主人公の名前に彼の全てとは言わないけれど生き方や何かが詰まっているので読んで解き明かしてほしいなぁと思ってあえて書いていません。
読む人によって違う解釈もあるだろうしなと。
リチャード氏は美貌の人なので。
完璧超人な彼ですが、子供時代は可愛らしい少年だったようですよ。