yuzukichikun’s diary

雑記や本の感想や思いつくまま徒然に

宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る

花に花言葉があるように宝石にも宝石言葉があることをこの本を読んでいて思い出しました。
辻村七子さんの作品です。





バレエ団に訪れた宝石に纏わる怪現象。
消えたと思えば戻ってきたりするペンダント。
エメラルドが綺麗な分だけ怪現象が気味が悪く感じます。
結末よりリチャードが博識すぎてそっちの方で頭がいっぱいになりました。
決してイケメンだからではありませんよ?




キャッツアイが猫目石と最初に名付けられたのが運のつきで、本来はキャッツアイの光の象徴の事を総称している。



などなど、宝石の名前を知っていても知らなかった部分の話がたくさんでてきます。



幸せだったり、決意に満ちたり、切ない話もありますが、どの話も主人公が人のために何かしようという姿勢がとても感じ入りました。



自分も誰かのために何かしようという姿勢が大切なんだと思える作品でした。