キャスター探偵 金曜23時20分の男
本屋さんをフラフラ歩いていてふと目に留まったこの一冊。
決して表紙がイケメンだったからとか、スーツ姿のイケメンがいたとかそういう理由じゃありません。
本の帯もなかなか素敵だったので読むことに決めました。
愁堂れなさんの作品です。
キャスターが探偵というのは読んだことがないし、容姿端麗、頭脳明晰なキャスターが社会の闇をスパッと斬るというのも心惹かれましたね。
なんでそんなところに目を付けるの?というところに目を付けて推理していくのはなかなかに爽快でした。
しかしイケメンで頭も良くてだけじゃなく、本当に残念な部分も持ち合わせていて、これぞ人間って感じでした。
今どきの社会問題から殺人事件までいろいろありましたが、個人的に最初の話が良かったです。
おばあさんの気丈な姿に思うところがありました。
そしてそのイケメンに振り回される主人公がなんだか不憫でたまらなかったです。
まぁ、その振り回されている姿を見てニヤニヤしてしまう私も何かに染まってきたような気がします。
キャスター探偵 金曜23時20分の男 (集英社オレンジ文庫) [ 愁堂 れな ] |