死神もたまには間違えるものです
榎田ユウリさんの死神シリーズ2作目です。
表示の死神が怪しさ満点です。
このシリーズは表紙が綺麗なので好きです。
さて2作目。
死神ここでも頑張ります。
今回死神のクライアントは4人。
4人それぞれにドラマがあります。
名前を間違えられるほど存在が薄いと思っていた人。
自分の好きなモノを心に秘め、友達に合わせて生きていた人。
仕事ばかりで家族を顧みなかった人。
自分の想いを隠し続け、自分を演じ続けていた人。
その4人をメインに話は進んでいきます。
誰しも今日出来なかったら明日やればいいとか思うことってあると思うんです。
明日が来ると信じているから。
でも明日って全ての人に平等に来るわけではなくて。
もしかしたら明日が来ないかもしれない。
そう思ったら今日を精一杯生きよう。精一杯出来ることをやろう。
そう思っても実際出来るかどうかわかりませんが。
それでも少しだけでも頑張ってみようかなと思います。
ラストは思ってもなかった展開で驚かされました。
だからアレがこうなんだという謎も解けます。
全体的に悲しみに溢れている1冊ですが、救いもちゃんとあると思います。