思い出の品、売ります買います 九十九古物商店
最近殺伐としているような気がしたので、表紙の浴衣の似合う美人さんに惹かれて読もうと思いました。
皆藤黒助さんの作品です。
カドフェスの時に買ったのでブックカバーがついてきたんですよ。
いつもはカバーつけないんですがなんとなくカバーつけたら表紙の美人さんが見れなくなってしまったという残念な事態に陥りました。
主人公は百貨店の販売員。それはもうもの凄い売上を出しているという人物。
そんな主人公がどの様に古物商店に関わってくるのか?
そしてどんな事が主人公に待ち受けているのか?
読んでいて思ったのが、子供の頃から大事にしていたモノがあったかなと。
そういえば子供の頃からお昼寝の時に使っていた小さな毛布は父親が何故か膝掛けにしているなとか。
あれ?私のモノだったよね?と思うモノばかりで実際に大事にしているモノはあったのだろうか?と自問自答しています。
大事に使っていれば、モノも気持ちに応えてくれるのかと。
そして結末にはこれ知ってるよ!というのが出てきて思わずニヤリとしましたね。
実際は関係のない作品に出てきたのですか、何だか一人で喜ぶというそんな感じ。
その後が気になるので是非とも続編を私に下さい。
読んだ後には爽やかな気持ちになれますよ。
妖奇庵夜話 花闇の来訪者
妖奇庵夜話シリーズの最新作です。
変換で妖奇庵のきの字が出てこないのが悲しい今日この頃です。
王へんに奇なのになぜ変換で出ないのか不思議です。
榎田ユウリさんの作品です。
前作からまたマメくんが成長しているようです。
本来の歳が21才くらいとのことなので成長しているという表現が合っているのかわかりませんが。
とにかくマメくんが成長するというだけで何だか嬉しくなります。
マメくんの新たな出会いや脇坂くんの新たな一面やたくさんの初めてが見れました。
そして事件が起きるわけですが。
当然書きませんよ?
ただラストに出てきた善意の行動が最悪の結末を迎えるという台詞には考えさせられるものがありました。
ただそればかりに囚われてしまったら、何も行動出来なくなると思います。
すごく難しい問題ですね。
初回限定版にはコミックペーパーがついていて、思わずニヤニヤさせてもらえますよ。
東京バルがゆく 不思議な相棒と美味しさの秘密
移動式バルってやっぱり気になりますよね。
お弁当のパエリアとか美味しそうです。
似鳥航一さんの作品です。
前作に引き続き美味しそうな料理が出てきますよ!
個人的には完熟トマトの冷製スープが食べてみたいです。
どんな人にも夢はあって、それが最初と違った形になったとしても夢は持ち続けていいんだなと。
そんな夢の形が出てくるお話です。
トマトの冷製スープが食べてみたいけど、話の内容だと牛肉の赤ワイン煮込みが好きです。
当然書きませんよ?
その話の中に出てくる人がお気に入りなのです。
誰とは書きませんよ?
そして相棒にも救いがやってきて良かったなと思う反面、これでこのシリーズは終わってしまうのか?という不安いっぱいです。
是非とももっとたくさんの料理を読ませて欲しいです。
東京バルがゆく 会社をやめて相棒と店やってます
最近シリーズ物とわからなくて思わず手に取る事が多いです。
あわてて探し回って手に入れましたよ。
似鳥航一さんの作品です。
バルとはスペイン風のカフェ兼居酒屋のようなものらしいです。
行ったことはないので想像しか出来ませんが。
そのバルが移動式というのが舞台です。
大手メーカーの正社員の座を捨てて移動式バルを開く事にした主人公。
そこで出会う客に料理と酒を振る舞います。おせっかいをちょっぴり添えて。
その料理が読んでるだけで美味しそうでスペイン料理を探しに行こうと思わせてくれます。
そしておせっかいというのが心に響きました。
夢を追うって本当に難しい事だと思います。
夢と現実の狭間で揺れたり。それは学生だろうが社会人だろうが何者でも関係なくあると思います。
どんな夢でもその人にとっては大切な夢で。
それを叶えるためにちょっとしたおせっかいというのがとても素敵な事に思えました。
最後に主人公の夢が出て来て畏れ戦いたのは秘密です。
東京の移動式の屋台事情も垣間見れて楽しかったです。